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9/19全日本テルミンフェス

第二回全日本テルミンフェス 9月19日(月・祝)渋谷WOMB
【出演】やついいちろう/あらかじめ決められた恋人たちへ/科楽特奏隊/ザ・プーチンズ/竹内正実/短冊/相田康一郎/濱田佳奈子/ボル8/フェザード・シジュ (ほぼ日刊イトイ新聞)/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/吉澤嘉代子
13:00 開場 14:00 開演 (19:30 終演予定) 前売4,000円(ドリンク代別)

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見汐麻衣特別寄稿

『熱海と愛とプロレスと 』

 

6月某日週末。

急に思い立ち、熱海へ行くことにした。レンタカーを借り、午後に東京を出る。

夕方の東名高速は車もまばら。厚木I.Cを過ぎ、小田原を通過、湯河原も経て、熱海ビーチラインをゆく。真っ青な海と地平線。サーフィンに興じる男達。波は高い。サーフボードに身を委ね泳ぐ姿をただポーッと眺めているだけでいい。気持ちがいい。

熱海に到着して町を歩き、喫茶店に入るか迷い、また歩く。

なにもしないということを心ゆくまでできる町、熱海。町を静かに彩る形(看板のフォント、建物の並びなど)に胸が熱くなり海へ向かう。五月蝿くないネオンサインがたまらない。浜で潮風をあびながら一服し、缶ビールを呑む。

なにもしていないのにまた此処へきたいと思わせる何かがある。いつのまにか住みたいとさえ思いだす始末。

夜に泊まった宿の両隣では愛のプロレスが始まってしまい、耳を塞いだところでいつおわるかわからない故、頭の中でUNICORNの「開店休業」を歌う。何度もリピートして歌う。仕方ないじゃない。だって、熱海の夜だもの。と、自分に言い聞かせながら缶ビールをあおる。

 

そうだそうだ、初めて「熱海」という言葉を意識したのはUNICORNの曲「開店休業」だった。

 

♪(前略)言葉は大切だね/仲直りの情事/君は特に奇麗さ

今日はとっても天気がいいよね/おまけに鳥も泣きじゃくりだし

そんな日には午後から/そうね熱海にでも(後略)

 

「熱海」という字面になにかこう、艶やかな匂いを感じるのは何故だろうかと考えていた。仲直り、情事、この曲に出てくる歌詞のせいなのか。田舎で暮らしていた当時、13歳の頭の中では「熱海」という町は秘密の時間を重ねるような、どこか大人のめくるめく世界をイメージさせるものだった。

1950年代、熱海は新婚旅行のメッカだったそうだ。東海道新幹線が開通し、遠方への旅行が容易になる前のことだろう。新婚旅行に家族旅行や慰安旅行、きっとたくさんの人達が思い思いの時間と夜を過ごしたのであろう熱海。愛と笑いの夜、熱海。涙の熱海。なんだこれは、熱海をつけると何処にもなかった筈の物語が頭の中、どんどん浮んでくるじゃないか。

熱海の女。二人の熱海。振り向くな熱海。部屋とYシャツと熱海。いかん、脱線していく。

熱海で過ごす時間を増やしていきたい。ここで暮らす人との出会いも含め、今の熱海がどんな町なのかもっと知りたい。

これからの人生、時間ができたら頻繁に訪れたい町、熱海。年を経るごとに愛しくなる町、熱海。あぁ、熱海。あなたのことをもっと知りたいという思いを胸に東京に戻り、クリテツさんが在籍するあらかじめ決められた恋人たちへと、VIDEO君のライブを観に渋谷へ行った夜。三人で談笑しながら「いやぁ、熱海いいよね。」なんて話をしているうちに「熱海でライブがしたい!」という話になり、あっという間に実現することになった。三者三様、熱海LOVEの気持ちが動いた夜。

熱海でライブができるなんて、感無量。嬉しい。

9月3日、夏の終わり、一泊二日の小旅行(じゃなくても)、熱海の夜を一緒に楽しみましょう。お待ちしております。

9・3フライヤ

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VIDEOTAPEMUSIC/見汐麻衣/クリテツ インタビュー9/3熱海ライブに向けて

【9/3の熱海ライブ開催の経緯について】

クリテツ : 5月に「海辺のあたみマルシェ」というイベントでテルミンの街頭演奏をしに行って、今回の会場のCAFE RoCAでイベントを企画している皆さんと知り合いました。その直後の6月にあら恋とVIDEOTAPEMUSICが対バンして、VIDEOくんとライブ観に来てた見汐さんに打ち上げの席でその時の話をしたら「ライブしに行きたい!」とすごく盛り上がったので、この3人で熱海でライブしたら面白くなるなと思って企画しました。

 

【大好きな街 熱海について】

VIDEO : 出身は東京なのですが、子供の頃の夏休みの家族旅行は電車に乗って熱海や伊豆や三島に行く事が多くて、旅館に行ってビーチに行って、みたいな。熱海のあたりは元々馴染み深い場所でした。

その後、2007~2008年頃に大学生になって熱海に改めて行ったら、子供の頃の昭和のリゾートな場所はすっかり寂れていて、海側から陸を見るとリゾートホテルの廃墟が並んでいて驚きました。でも、そういう古びた建物や、昭和のリゾートとしての姿を残している建物を見るのが大好きで、気が付けばそれ以降も熱海には毎年行っています。大人になってからは秘宝館も行って、普通に海沿いの旅館に泊まって。東京からの程よい距離感があるところも好きですね。

見汐 : 私は古いホテルや町並みが好きで、ただ古びていっているという感じじゃなくて、「町に点在するたいせつなもの」をキープし続けている感じというか。あと、看板なんかのフォントや、チャラくないネオンサインとかグッとくるものがあって。

VIDEO : ここ数年は廃墟みたいなホテルも建て替えられたり、新しい建物やお店も増えてきてますが、熱海の『更新され過ぎないところ』が好きですね。最近は大学生っぽい旅行の人たちもよく見かけます。時間も費用も余りかからずに都内からリゾート気分を味わえるからですかね。

クリテツ :ぼくがこないだ街頭演奏した時に、あら恋の事を知っててライブも観た事ある若い人たちが偶然通りがかって凄いびっくりしました。引きとめて半ばムリヤリ聴いてもらいました(笑)

 

【熱海がテーマの音楽について】

見汐 :  VIDEOくんは熱海の曲があるものね。

VIDEO : 「ニュー熱海」という熱海がテーマの曲がありますよ。他にも熱海っぽいイメージの曲は多いですね。「August Mood」とか。

(アルバム「世界各国の夜」に収録)

見汐 :  好きな曲です。歌詞付けて一緒に歌ってみようかな。

VIDEO : やったらいいのに!

見汐 :  あと、ユニコーンの曲で歌詞に熱海が出てくる「開店休業」が大好きなんですよ。

VIDEO : その曲、Hi, how are you? がカバーしてますよ(前述の7インチに収録)

見汐 :  私たちもやろう!(笑)

クリテツ : 何曲か共演しましょうよ。

VIDEO : 熱海って、建物を大きく変える事ができない地形だから、時間が止まったままの風景があちこちにあって。だから何度も行きたくなりますね。熱海に行った事によって自分の音楽の方向性が固まったと思います。

 

【熱海で好きな場所について】

VIDEO : 京都の「Hi, how are you?」というフォークデュオと「熱海に行くつもりじゃなかった」というスプリット7インチEPを2014年に出した時に、CMを熱海でロケしました。

CM映像はこちら

「パインツリー」という喫茶店で撮影しましたが、ここはインベーダーゲームがあって非常にレトロな雰囲気で。リリース後のCDジャーナル誌のインタビューもここでやったんですよ。このCMの撮影の合間には、秘宝館に行くロープウェイの下の屋台みたいな飲み屋で、イカ焼きとビール、みたいな。

あとは、熱海と伊東の間の国道135号沿いにある「アニマル邸江戸屋」ここは動物の剥製とか展示してました。残念ながら数年前につぶれちゃったんですが、その後内装はそのままでなぜかリサイクルショップになっていて、中古のVHSテープが山のように売っていて爆買いしましたね。

クリテツ : ぼくは寛一・お宮の像ですね。夕方誰も居ないときに像の前に立ったら、センサーが感知したか何かで昭和のバイオリン演歌が勝手に流れ出して来たのがたまんなかったです。

 

【熱海でのライブに向けて】

VIDEO : 熱海にライブできる場所があると思ってなかったので、今回の企画はすごく嬉しいです。

見汐 : つい先日、急に思い立って熱海に行ったんですよ。特別なことなんか何もしてないんですけど行くだけでいい。

クリテツ : えーすごい!ぼく見汐さんの文章大好きだから熱海にまつわるエッセイ書いてよ。

見汐麻衣エッセイ『熱海と愛とプロレスと 』も合わせてお読み下さい

見汐 :  熱海って地名良いですよね。

VIDEO : 温泉が沸くことに由来してるんじゃないですか?

見汐 :  あぁ「熱」い「海」か。(笑)

クリテツ : この3人の組み合わせでライブするのも初めてなので、熱海に一泊旅行してライブも観に来てもらう、というのがいいんじゃないでしょうか。

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